2015年8月14日金曜日

戦争と女性の人権問題の国際シンポジウムに招かれ、12日にソウル入りした植村隆さんは13日、ソウル市内の東北アジア歴史財団で日韓の記者を対象に記者会見しました。
韓国各紙に加え、日本各紙のソウル特派員も出席。韓国各紙が記事を出したほか、時事通信、産経新聞が速報を流しています。
【時事通信】
「バッシングに屈しない」=慰安婦報道で元朝日記者
時事通信 8月13日(木)19時42分
【ソウル時事】元朝日新聞記者で従軍慰安婦報道に関わった北星学園大(札幌市)非常勤講師の植村隆氏が13日、ソウルで記者会見し、「不当なバッシングには絶対に屈しない」と強調した。

植村氏は「1991年の記事で、当時韓国で慰安婦の意味で使われていた『挺身(ていしん)隊』という言葉を使った。それが原因で『捏造(ねつぞう)だ』などと激しいバッシングを受けてきた」と説明。「当時は他のメディアも同様の表現を使っていた。私は捏造記者ではない」と述べた。また、「勤務先の大学だけでなく、家族まで脅迫される異常な事態になった。攻撃の異常さが違う」と訴えた。
【産経新聞】
http://www.sankei.com/world/print/150813/wor1508130026-c.html
2015.8.13 18:40
【歴史戦】植村隆元朝日記者「捏造でないことが証明されれば、有名記者になる」 ソウルで記者会見
 【ソウル=名村隆寛】元朝日新聞記者で慰安婦報道に関わった北星学園大(札幌市)の非常勤講師、植村隆氏が13日、ソウル市内で記者会見し「私は捏造記者ではない。不当なバッシングには絶対に屈しない」とあらためて強調した。
植村氏の会見は、韓国政府系機関の東北アジア歴史財団の会議室で行われた。
植村氏は、自らが1991年に書いた記事で、当時韓国で慰安婦の意味で使われていた「挺身隊」という表現を使ったことが「日本国内で『ねつ造だ』などと批判を受けてきた」と主張。「当時、他のメディアも同様の表現を使っていたにも関わらず、私だけが標的とされた」とし、「日本の異常なジャーナリズムの状況」として批判した。
自らの報道への批判をめぐり、名誉毀損の訴訟を起こした植村氏は「(自分の記事が)ねつ造でないことが証明されれば、(自分は)ひとりの有名な記者になる」と述べた。
さらに「こんな些細なことで騒ぐことは慰安婦に対する冒涜(ぼうとく)であり、慰安婦の尊厳のためにも負けられない」とも語った。

植村隆さん(元朝日新聞記者)を応援するサイトです。

1991年に書いた「従軍慰安婦」に関する2本の署名記事。23年後に「捏造」のレッテルを貼られ、植村さんは言論テロとも言える攻撃を受けています。

非常勤講師として勤務する大学へも脅迫状や大量の抗議メール・電話が届き、高校生の娘さんはネット上で「自殺に追い込め」など脅しの言葉にさらされています。 言論で対抗してもデマの拡大は止まりません。

そこで、汚名を晴らし家族らの人権を守り、大学の安全をとり戻すため、2件の名誉棄損裁判を提訴しました。2015年1月、週刊誌で「捏造記者」とコメントした西岡力氏とその発行元を被告に東京地裁へ。同2月、西岡氏の言説を拡大し脅迫を肯定するような記事まで書いた櫻井よしこ氏と掲載した週刊誌などの発行元3社を被告に札幌地裁へ。

「植村応援隊」はこの裁判や植村さんの言論活動を応援するために、1月30日に結成されました。ぜひ一緒に応援してください。